リリー・マルレーン

2007年4月22日
兵舎の前の大門のそばに
街燈が一つ立っていた
今でもまだそこに立っているなら
その場所でまた君と会おう
あの街燈の下で
昔のように、リリー・マルレーン
昔のように、リリー・マルレーン

二人の影は一つになって
僕たちが愛し合っていたことは
皆にもすぐわかった
人はまた見るだろう
街燈の下に立つぼくたちを
昔のように、リリー・マルレーン
昔のように、リリー・マルレーン

歩哨が叫び
帰営時刻を告げるラッパが鳴っている
遅れれば三日間の営倉行きだ
戦友よ行くよ、今すぐ戻る
僕らはさよならを言った
どんなに君といっしょに行きたかったか
君と共に、リリー・マルレーン

君の足音を街灯は知っている
君の気取った足どりも
毎晩、街灯は燃えている
でも、もう僕のことは記憶の彼方
もし僕の身に何かが起きたなら
だれが街灯の下に立つのだろう
君といっしょに、リリー・マルレーン

寂しい場所から
大地の底から
まるで夢のように僕をひきあげる
うっとりとしたきみの唇が
夜ふけの霧が渦をまくとき
僕は街灯の下に立とう
いつかのように、リリー・マルレーン

Lili Marleen/ララ・アンデルセン
(1939 ドイツ)

lylics:ハンス・ライプ
music:ノルベルト・シュルツェ

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戦争によって引き離された恋人たちの、
哀愁と希望を唄った名曲『リリー・マルレーン』。

二次大戦中、ドイツのみならず世界中の兵士の
心を掴み、癒した。

唄い手ララ・アンデルセンという女性の、
数奇な運命と凄まじい生涯について考える。
また、この曲を引き継いだ大女優
マレーネ・ディートリッヒについても。

そして、
運命という名の川の流れ方について想う。
愚かな行為はやみそうにない。

この曲がラジオから流れている間、
兵士たちは聴き浸り、戦いは中断した。
自分の大切な人とのささやかな幸せを願う
気持ちは、国境を越えて変わらないはずなのに。

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