同じ孤独

2008年6月20日
そういう生い立ちだと性格が歪むらしい。
「じゃぁ、私歪んでる?」と聞くと、
「歪んではないけど、擦れてるね」と言われた。

恋人との安定した生活で、煙草はもう3年やめていたけれど、
あの恋のせいで、復活して早1ヶ月。

煙草をやめるとき、「この恋人を裏切るとき、もしくは
別れたとき、また煙草を始めよう」と決めて、
その瞬間から、なんの依存もなくすっぱり止めていたというのに。

その人とは、生い立ちがまるで同じだった。

普段、自分の境遇について人に語ることはしない。
けれど、3日間ずっと一緒にいて、
その帰り道に初めて、突然彼はゆっくり
自分の生い立ちや、それによって育まれた孤独、
そして大人になって恋愛やら結婚やらの色々で
その孤独に追い討ちをかけることになった事件について
語りだした。
神経が鋭敏な者同士が恋愛をするということとは、
命を削るほど重いこと。

笑い話のように語るけれど、笑えない内容。
それを、笑いながら話す。

そんな姿を見て、私もポツリポツリと話してみた。
学生時代は、ネタとして面白おかしく軽く話したりもしたけど、
今となっては、今更誰にも―よほどでなければ話したくもないこと。
もう、当時の感情すら忘れつつあること。

自分の中で風化させ、生きているのに無関係の人として処理してきたし、これからもしていく人のことについて、話した。

語るエピソードを、「あぁ、俺も同じだった」と言われ、驚く。
似たような境遇の人が今までいなかったわけではないけれど、
これほど似ているなんて。

同じ、孤独。
思わず、シンクロしそうになったけれど、それはいけないこと。

私には恋人がいるし、彼にも恋人がいるし、
大体、私と彼には共通の知人が多すぎるし、
そもそも恋愛感情だってないのだ。

同じ傷を持った者同士で舐め合っても、傷は消えない。

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