幼稚園バス

2008年10月4日 エッセイ
窓際でランチを食べながら、ぼうっと外を眺めていると
幼稚園バスが通りぬけていった。

ふと、あの頃に戻りたいと思った。

無邪気だった頃。

庇護されるのが当然だった頃。

仕事も恋愛も何もなかった頃。

ただ、そこにいるだけで愛らしく、それだけで存在価値があり、

そして、目に見える世界だけがすべてだと思っていた頃。


世の中には、目に見えないもののほうがあまりに多く、あまりに重い。

あのバスの中の園児たちも、いつかそれを知る時が来るよ。

20数年後の私。

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