どうしてだか
今朝の夢で鮮明にあなたが現れて
驚いて目が覚めた
------------
行ったこともない長野のペンション風の宿泊施設の
キッチンに私はいて
勝手口の網戸の向こうから「やあ」と声をかけたのは
4年前に完全に離れてしまったあなただった
あの頃と変わらない
少し長めの茶色の髪と
くすんだ朱色のライダースジャケット
はにかむような笑顔
驚きと喜びで
私は手で口を覆ったまま声も出ない
すると下のほうから声が聞こえて
目線を遣ると
地面に小さな女の子が座っていた
彼の娘らしい
「あぁ…」と内心思い
しかし表情と声色は平静を装って
子どもに向かって話しかけ
気づくと彼はその場からいなくなっていて
女の子と私ふたりきり
さりげなく「お母さんの名前は?」
と尋ねると、子どもにありがちな微笑みで
体をくねらせて何も言わないので
別れた後は、完全に潔癖な友人同士として
付き合っていた私とあなたの間を
むりやり引き裂いた あの女の名前を言ってみたら
幼女はコクリと頷いた
「わたしのこと 難産だったんだよ
下にあと2人 いもうとがいるよ」
聞いてもいないのに 女の子は
とつぜん饒舌になって話しだしたので
私は立ち上がって、すぐそばの駐車場のほうへ向かい
車に荷物を出し入れしていた彼に
「それじゃあね」と声をかけて、施設の玄関から中へ入った。
するとちょうどロビーに私の恋人がいたので、
「お風呂(温泉)でも入ろっか」と
作り笑いで、腕を組んだ。
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…という夢だった。
あなたのことはもう
風の便りでさえ届かなくなったけれど
今朝の夢はきっと
当たらずとも遠からずなのでしょう
心のどこかでは
あの女と別れていたらいいのに…と思ってもいるけど
きっと、そんなはずはない
あなたが私への想いをとうに忘れ果て
あなたの家庭で現実を生きていても
私はあなたへの想いを生涯忘れはしない
学生の頃は
あなたとの未来を現実として思い描いていたのに
あなたも私と築く家庭の詳細について語っていたのに
なぜか
お互いが同じことを考えていても叶わない
運命のいたずら
別に、待ち続けたわけではないし
別に、今でも愛しているというわけでもないけれど
はっきりいって、普段は忘れてさえいるぐらいだけど。
そんな心でも、一生引きずりそうだ。
こうして時折夢に見て。
この気持ちは誰にも告げず
抱えたまま
私も もうすぐ結婚する。
今朝の夢で鮮明にあなたが現れて
驚いて目が覚めた
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行ったこともない長野のペンション風の宿泊施設の
キッチンに私はいて
勝手口の網戸の向こうから「やあ」と声をかけたのは
4年前に完全に離れてしまったあなただった
あの頃と変わらない
少し長めの茶色の髪と
くすんだ朱色のライダースジャケット
はにかむような笑顔
驚きと喜びで
私は手で口を覆ったまま声も出ない
すると下のほうから声が聞こえて
目線を遣ると
地面に小さな女の子が座っていた
彼の娘らしい
「あぁ…」と内心思い
しかし表情と声色は平静を装って
子どもに向かって話しかけ
気づくと彼はその場からいなくなっていて
女の子と私ふたりきり
さりげなく「お母さんの名前は?」
と尋ねると、子どもにありがちな微笑みで
体をくねらせて何も言わないので
別れた後は、完全に潔癖な友人同士として
付き合っていた私とあなたの間を
むりやり引き裂いた あの女の名前を言ってみたら
幼女はコクリと頷いた
「わたしのこと 難産だったんだよ
下にあと2人 いもうとがいるよ」
聞いてもいないのに 女の子は
とつぜん饒舌になって話しだしたので
私は立ち上がって、すぐそばの駐車場のほうへ向かい
車に荷物を出し入れしていた彼に
「それじゃあね」と声をかけて、施設の玄関から中へ入った。
するとちょうどロビーに私の恋人がいたので、
「お風呂(温泉)でも入ろっか」と
作り笑いで、腕を組んだ。
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…という夢だった。
あなたのことはもう
風の便りでさえ届かなくなったけれど
今朝の夢はきっと
当たらずとも遠からずなのでしょう
心のどこかでは
あの女と別れていたらいいのに…と思ってもいるけど
きっと、そんなはずはない
あなたが私への想いをとうに忘れ果て
あなたの家庭で現実を生きていても
私はあなたへの想いを生涯忘れはしない
学生の頃は
あなたとの未来を現実として思い描いていたのに
あなたも私と築く家庭の詳細について語っていたのに
なぜか
お互いが同じことを考えていても叶わない
運命のいたずら
別に、待ち続けたわけではないし
別に、今でも愛しているというわけでもないけれど
はっきりいって、普段は忘れてさえいるぐらいだけど。
そんな心でも、一生引きずりそうだ。
こうして時折夢に見て。
この気持ちは誰にも告げず
抱えたまま
私も もうすぐ結婚する。
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